◆ ヴィパッサナー瞑想とは?

ヴィパッサナーという言葉は、古代インドで使われていたパーリ語です。

『離れてよく観察する』『詳しく観察する』『細かく分けて見る』というような意味です。

ヴィパッサナー瞑想法は、インドで最も古い瞑想法の一つで、自己観察による自己変革の方法です。

ヴィパッサナー瞑想法は、徹底的に自分を観察します。今、自分に起こっていること、今、現に自分が経験していることを、良い悪いの価値判断をせずに、ありのままに観察していきます。今、この瞬間に意識を集中し、ただ気づいていくだけの実践です。

自分をよく観察していくと、客観的に自分を観ることができるようになり、やがて自分の内側に起きていることへの理解が深まり、自己をコントロールする力が養われます。これが、自己変革であり、しだいに苦悩から解放されていきます

 

ヴィパッサナー瞑想法には、いくつかの技法があります。

一つは、呼吸に意識を向け、観察する方法です。呼吸は心の状態があらわれる場所です。怒っているとき、泣いているとき、ドキドキと緊張しているときの呼吸はいつもと違います。

その自然な呼吸の出入りをただ、そのまま観るという方法です。

次に、自分の動作の一瞬一瞬に意識を向け実況中継をしていく方法です。

『歩く瞑想』『座る瞑想』『立つ瞑想』などがあります。

例えば、『歩く瞑想』は、歩いている自分を観察し、実況中継していきます。

 

ヴィパッサナー瞑想法は、ヨーガの知識がない方でも、誰にでもできる実践法です。

 

 

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